ホタルノヒカリなのにこんな事があるなんて

プロット3煩悩はすべての源


完全に油断していました、まさかこんな事があるなんて思ってもいませんでした。
珍しく仕事に没頭して周りが見えなくなっていました。そうしたらいきなり話しかけられ状況を確認するのに頭がショートしそうになるくらいでした。でもなんとか素早く立ち直って何とか会話にはなって正直ほっとしています。北斗の拳の拳志郎では無いのですが未だかつてこんなに近くまで接近してくるのを感知できなかったことはありません、予想だにしなかったことです。今まで言葉を交わしたのは3回あります。でも最初の1回は向こうからは話しかけてきたのですが「何これ」の一言ですのでとても会話とはいえません。あとの2回はこちらから話しかけたのですが仕事時間も終わっていて、ここで何か言わなかったらバカだぞというような状況だったので、一応会話にはなったし向こうも嫌そうでも、うれしそうでもなかったのでまあこんなもんかと思っていました。
しかし今回は仕事時間中に、しかも一生懸命仕事をしている最中に話掛けてくれました。
なぜ?
近くに行ったのに反応しなかったので面白くなくて話しかけた?、彼女が使っていたパソコンの画面の切り替わりが遅くて暇だったので話掛けた?美味しそうなお菓子が置いてあったのでほしくて話しかけた?
ペットボトルについていた景品がほしくて話しかけた?
色々理由が思い浮かびました。
でもできれば、話したかったから話しかけた、こんな理由だったらうれしいかなと心の奥底では思いました。
会話の内容はというとまたお菓子のことだけでどうということはなかったのですがちょっとあとから幸せな気分がこみ上げてきました。あのしゃべりっぷりからかなりお菓子は好きみたいでまた一つ情報を仕入れることが出来ました。今まで仕入れた情報は出身地はどこか、おばあちゃんがいて庭に畑があって野菜を作っていること、実家に帰るともらって帰ってくること、こっちでつとめるため今は一人暮らしということ、車を持っていることなどです。
今までだったら打ち解けるためにやたら物をあげたり、親切にしたり、からかったりしていたのですが最近思うようになってきました、自然が一番、からかうのはやめて、会話だけを大切にして、魅力は広い背中に、腕まくりなんて馬鹿なことは言わず、ただ相手が言ってきたことに対して素直に言葉を返していこうと思っています。それでむこうが喜んでくれてこちらも幸せになれたら良いなと思いました。