ホタルノヒカリ何度目か1−2−7

蛍さん、手島君に失敗した例を参考として資料を作ろうとしているようです。ぶちょうさんからも失敗例を集めるというのはいい発想だと、ほめられました。ただし人生に失敗している君ならではの発想だとか、女しての人生は失敗しているとかたっぷり部長風の嫌みを言われました。そんなに蛍さんをからかわなくても、でも、これをきっかけに手島君との関係が深まるかもしれんしな、て、言われ、蛍さん大喜びで張り切って資料を作ります。
でもそれはぶちょうさんの予想を遙かに超えて徹夜の作業になりました、朝起きていったらやっと完成するところでした。でも「できたー」てうれしそうに叫んでいるのを、ぶちょーさんもうれしそうに見てました。
まことくん、会社でデザインを考えてかなり煮詰まっています、周りの人たちも心配しています、そんな状況でも蛍さんが資料を手島くんになかなか渡そうとしません。机の上に置きっぱなしです、ぶちょーさんのほうがいらいらしてます。最後はあきれていました。
帰ってきたら蛍さん縁側で干物モードになっていました。
「何考えている、手島に渡すんじゃなかったのか、失敗例を集めてまとめた資料を、会社に持ってたろ」思わず声が荒くなります。「持ってきましたよ」「なぜ渡さない、どこやった」「どっかそのへん」、雑誌に紛れてほかってありました。「あんなに一生懸命作ったのに」「ほんとですよね」「人ごとかよ」「なぜ渡さない」{人生ままならないていうか」「なるよままになるよ、ハイと渡せばいいだけだろハイて」「気になる相手には疑問系なんです」て完全に壊れています。「それはメールだ」「だってどうやって渡していいのか解らなかたんです、渡そう渡そうと思っているうちにいつの間にか太陽が沈んでいきました。これからは私のことをあほ宮て呼んでください。」て、ぶちょーさんすかさずあほ宮て呼んであきれて部屋に戻っていきました。蛍さん悔し涙で「うーん」とぐずっていました。ほんと蛍さん不器用というか要領が悪いというかぶちょーさんもあきれてしまいます。