ホタルノヒカリ何度目か1−1−10

蛍さんの強烈な反撃にあ然とするぶちょーそして言葉を失って何か考え出しました。蛍さんは興奮したのかビールをくわーと飲みます。そこへ優華さんから電話、なにやら様子がおかしいので心配して見に行くことにしました。でもジャージでちょんまげはちょっとまずいかも、と思ったらやはりおしゃれなバーに優華さんはいてバーテンダーの人も引いてました。でも蛍さんはそんなことは全然気に気にせず酔いつぶれた優華さんに飲ませようと「おっさんお水」といってました。蛍さん無敵でした、でも優華さんからもうすぐマコト君がここに来ると聞いてはっと我に返って自分の格好に気がつき、この格好ではマコト君には会えないと思い、また気になる話も聞きました、マコト君には好きな人がいる、オープニングパーティーの前にキスした。その人さっさとその後帰ってしまった。どうしたらいいのか解らないので相談しにくると、(あれ、それって私)と一瞬思ったけれど優華さんもマコト君のことが好き、その気持ちを伝える、とまたしてもどうしようも無く、ただ隠れるようにして帰るしかなかった蛍さん、自分の無力に寂しい思いをして帰ってきました。家に帰ると縁側に寂しそうに座っているぶちょー、でもさっきけんかしたので声もかけづらく黙って部屋に行こうとしたら、ぶちょーがいいました「一緒に暮らそう」「私と一緒に暮らそう」「ここは君のお気に入りの場所なんだろ、出て行きたくないんだろう、二人で一緒に暮らそう」ここまではぶちょーの寂しがり屋のぶちょーの本音、蛍さんが優しい言葉をかけられてちょっと喜んだらすぐにぶちょーの悪い癖が始まりました、でもこれがないとあの有名な「干物女」と言う言葉は生まれませんでした。「君は女じゃないからな」「あれから考えたんだ」(何を考えたのか?あの顔を見ると興味津々という顔で蛍さんを観ていました、それは二人で暮らすためのいいわけでした。)「君が好きでやっているという君の生活スタイル、君のその格好、これっぽちも潤いというものを感じない、まるでからからに乾いた干物だ、君は干物女だ、きみはもはや女じゃない、君はすでに枯れている、君は女として終わっている、よって一緒に暮らすことには何の問題も無い、良かったな、とこれで憎まれ口の一つでもいわれて、とりあえず同居生活が始まると思ったのでしょう、早速二人暮らし条約を作ろうと言いかけて、立ち上がろうとしたのですが、この言葉が
蛍さんの女としての意識を蘇らせ、崖ぎりぎりで立ち止まっていた蛍さんの背中を押しました。この言葉に対抗してこんな干物のような私でも恋をするんです、恋をしたんです、わたしは、恋に落ちたんです、と
いってしまいました。またしてもぶちょーはあ然とする番でした。