ホタルノヒカリなのにイルマーレ

韓国のイルマーレを見ました。
不思議な映画です。
おもしろいかと聞かれてもおもしろいと応えることができません。じゃおもしろくないかと聞かれると絶対見た方が良いと言います。なんというか不思議な映画です。見出すと止まりません、早送りもできません、ただ見るのみです。ストーリーがおもしろいかというとたいしたストーリーはありません。ただ不思議な話で理由もわかりません。でもなぜか心に残ります。話自体はとっても悲しい話です恋人に振られた上に不思議な縁で親しくなっていく男性にまで自分のせいで死なれてしまいます。ほんとに救いようのない話です、ラストを除いて。
でも、物語は美しいイルマーレの幻想的ともいえる映像美の中淡々と進んでいきます、海辺の家ってなんであんなに素敵に見えるのでしょうか、フルハウスもほんとに素敵な家でした。二人の時空を超えた手紙のやりとりはほんとに素敵なファンタジーで胸がキューとなります。そして一番の盛り上がりとなるはずの浜辺での会う約束が果たされず、彼が設計した家だけが建設中でなんか悲しい予感がしたんですがやはりそれが的中してとっても悲しい事が起こってしまい彼女は絶望の淵へ放り込まれます。彼女はいったい何か悪いことでもしたのでしょうか、何もしてません、ただ一生懸命生きてきただけです。なのにこんな目に遭うなんて、ちょっと愚痴をこぼしただけなのにほんとかわいそうです。みんなそんな気になったところであのラストです、最後に必死で送った手紙が彼女を救ったのでしょうか。ほんとにあのラストを見たとき何か救われたような気持になりました。