ホタルノヒカリなのに外科医ポン・ダルヒ2

外科医ポン・ダルヒが全巻そろったので続きをみています。このドラマ、生と死の狭間にいる医者達のぎりぎりの葛藤と悩み、思いをリアルに描いてとても素敵なドラマだと思います。ただ出てくる死がやはり悲しいのでどっぷりと浸るのが怖いです。それに今は死というとあの明日に向かってハイキックの最後を思い出してしまってほんとつらいです。あれはもう怒りを通り越して悲しくて、悔しくて堪りません。底抜けに明るい家庭教師さんとお医者さんのカップルも大好きでした。ちょっと臆病だけど、いろんなことに興味津々の家政婦さん、お父さんも帰ってきて今まで寂しく、つらかったことを忘れて前に進んでいこうとしていたのに、なのになんであんな終わり方を用意するんだろう。このドラマのファンが1000万人いたとしてあんな終わり方で良かったなんてとんでもないことを思う人は一人もいないと思います。
あのドラマは現代韓国の社会が抱えている様々な問題をコミカルに、笑い飛ばしてほんと気持ちよかったのに、あのソウル大をもじってソウン大を作ってその勘違いがこの物語のネタの一つになっていました。それは学歴偏重の風潮をおもしろおかしく批判していたんだと思います。その代表があの家庭教師さん、最初は適当にやっていたのにあるきっかけから本気で勉強を教え始め、教えられていた長男もそれに応え、いい連鎖が起こりはじめ、学歴なんか関係なく本人のやる気と努力で明日はどうにでも変わっていくということを教えてくれたと思ったのに、これが本当の「明日に向かってハイキック」という題名の意味なのかと感動していたのに、結局どの大学だという名前にすべてぶちこわされ、家庭教師さんの就職も、恋愛も、幸せもみんな大学の名前のせいでだめになったみたいに見えました、悔しいです。ほんとに彼女、素敵でかわいくて大好きだったのに、幸せになってほしかったのに、あーもー嫌だ、すべて忘れたいです、すべて流したいです、つらいです。