ホタルノヒカリなのに幸せてなんだろう

幸せってなんだろう、ふと思いました。そう思ったのはドラマ「ありがとうございます」の中のワンシーン、ボムと金魚さんが家の居間である昼下がり学校のことや友達のことで楽しく笑いながらしゃべっているのを、ギソさんが縁側でその声に耳を傾け、すごく満たされたような、幸せな顔をして癒やされているの見て気がつきました。この親子あの状況でとんでもない不幸の連発に襲われているのに、とても笑えるような状況でないのにそれでも笑って話し合える、笑い声が聞こえる、それがギソさんにとってまさに奇跡のような幸せの一瞬のように思え、でも金魚さん親子にとっては二人で笑いあえることはごく普通のこととして、ごく普通の日常の風景としてあるだけなのに、受け取る側の心持ち次第で幸せなことっていろんなところに隠れているんだなと思いました。
もうこのとしになると恋愛とかの色恋沙汰やはどこの世界の話だ、と思うし、奥さんからはとっくの昔に愛想を尽かされているし、子供からは変なおじさんという目で見られるし、本当に幸せてなんだろうと思ったときがありました。もう自分には会社に出勤したとき信号が全部青だったとか、社員食堂のご飯がおいしかったとか、かわいい女の子と目が合ったとかそんなのプチハッピーぐらいしかこの先ないのかなとか思っていました。でも本部に来るようになって日曜日が休みになりました、すると昼間家にはみんなそろっているということが良くあります。そんなとき私は昼寝が趣味なので昼間自分の部屋で昼寝してると居間で奥さんと子供達があのドラマのように学校のことや、友達のことで笑いながら話していることがよくあります、始めはうるさいなと思っていたのですがあるときふと気がつきました、これってすごく幸せなことじゃないのかなと言うことを、自分はなんの心配事もなくのんきに昼寝して、奥さんと娘はケラケラと笑って話し合っている、そしてその声が家中に響いているごく普通の何でもない風景なんですが、あのドラマのおかげでこれって幸せだったんだと気づくことができました。幸せてのはなるとかなろうとかする物でなく見つける物ではないかと思いました。案外、至る所にあってまだ気がつかないでいるだけでは無いか、それを見つけるためにはどうしたらいいのかそれを考えることが幸せになる近道ではないかと思いました。