どんとこいホタルノヒカリ

初めてホタルのジャージ姿を見たとき思い出したのは山田奈緒子でした。トリックを見た方は覚えていらっしゃると思いますが彼女はいつもアパートではジャージでした。干物ぷりもホタルに負けず劣らず堂々としたものでした。
言動も仕草もホタルと互角かそれ以上、元祖干物女はひょっとして彼女のほう?と思ったりしたものでした。愛すべきキャラクターでした。ぶちょーに当たるのが上田教授、二木さんが矢部警部?、山田姉さんの代わりにお母さん?
ちょっと違うような気もするけれども何か同じような空気を感じてしまいました。二つのドラマともどちらかというと
ストーリーを楽しむというよりその世界にどっぷりと浸ってその物語を登場人物を楽しむ、愛する、そんなドラマでマンネリだとか、薄っぺらだとかそんなこといわれる方も見えますが全く問題ない、その中にしっかりと自分の居場所を見つけ楽しめるのか、それが大切なドラマでした。
そんな人たちを楽しませるために制作の人たちはありったけの知恵を絞って仕掛けを施してくれます。たとえば
その一つは習字です。トリックではお母さんが習字の先生で「文字には不思議な力があります」と、ホタルノヒカリ2では壁に貼った大きなお題と毎週毎週の小さな目標「結婚とは」「節約」「我慢」最後はぶちょーが書いてくれます
「ビバ専業主婦」とこんな仕掛けに彩られ物語は進んでいきます。
去年のスペックでも当麻は最後にキーワードを習字で書いて放り投げ事件を解決します。
ナゼ?習字。
日本語は表意文字といって形で意味を表す言葉と聞きました。ということは文字には心というものを込められる
その形、姿で一つの世界が作れる一つの日本人にとっての芸術品、宝物、そんな小道具をちりばめることにより見る人をその世界に引きずり込む、
そんなところでしょうかと思っているとふと気がつきました。
3つのドラマともオフィスクレッシェンドの制作ではないのかとオフィスクレッシェンドといえば古くは
俺たちの旅」などの名作がありますがコンスタントにヒット作を生み出しているところです。
詳しくはネットで見てみてください。
トリックで出てきた「よっこいしょうきち」のギャグや二木さんがスペックで海野さんになっていい味出していたのもうなずけました、
ちょっと語っちゃいますがトリック3の最後で黒門島の人たちに捕まった山田奈緒子が小屋の床の
隙間からぎりぎり脱出できて「貧乳で良かった」とおっぱいか引っかからずに脱出できたのを喜んだのは
ホタルノヒカリ1で工事現場に閉じ込められたのに「普段から新聞紙で寝ることになれていて良かった」と喜んだのに重なって思わず大笑いしてしまいました。
彼女らはそんな自分のデメリットもポジティブシンキングで「良かった」といってしまうそんな愛すべき登場人物でした。
オフィスクレッシェンドはすこしはじけた女の子を男の人が優しく包み込み、女の子がその中でもっときらきらと
輝いていくそんなドラマを作るのがうまいなーと思いました。これからもお願いいたします。

また、山田奈緒子、雨宮ホタル、当麻で「干物3姉妹」というスピンオフドラマができたら最高です。
山田、ホタルの実力は証明済みですが、当麻もきっとジャージにちょんまげ、ビールにつまみでゴロゴロは
絶対、さまになると思います。どうぞよろしくお願い致します。